文様と漆掻き道具


私の小さいときから面倒を見てくれている近所のおばちゃんの家にお邪魔した。

ここらは田舎なので古民家だらけで 古い道具も まだまだ沢山ある。

おばちゃんはとりわけ古い物を大事にしているので、 お家には面白い物が沢山保管してある。
 


ふと壁に目をやると、 なにか見覚えのある道具が目に入った。

漆を掻く道具。

漆の木にひっかき傷をいれて、そこから漆をとる職人さんの道具だ。

漆をしてなかった昔は気付かなかったものだけど、今なら解った。









掻く道具はこんな感じで刃の部分が曲がっていて コノ曲がった所で 溝状にえぐる感じで
傷をつける。
しばらくすると、そこから漆がにじみ出てくるのだ。
そこを こそぎとる感じで すくい取る。
ほんの少量だけ取れる。

一本の木から取れる漆も掻き方によって変わるらしく、
より沢山とれるようにするために 傷の付け方も決まっている。
1日に取れる量も決まっている

もちろんこそごとり方もコツがあるらしく、一滴もむだにしないように
、ゴミが入らないように、余計な水が入らないように取るのは結構職人技らしい。

話はもどるけど、何故ここに漆掻きの道具があるのかと思う所。
私はてっきり古い物好きのおばちゃんがコレクションでもして買ったかと思ったら、

この道具は前代の人が使ってたものらしく、ここで漆をとっていたらしい。
 こんなところで、本格的な漆の道具に出会えるとは思わなかったので びっくり。

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