リスボン


私達はリスボンを訪れた。
6月13日は聖アントニオの誕生日という事で、盛大に祭りが行われるらしい。


お祭りが一番盛り上がる6月13日の夜は中央の通りがパレードやダンスで大盛り上がりするらしいが、
その日は観れなかったものの、準備で活気にあふれたリスボンを見る事が出来た。

 聖アントニオ祭りは、別名イワシ祭りとも言うらしく、至る所でイワシを炉端で焼き、香ばしい煙が町中を覆っていた。

私達は、リスボンのアルファマで毎週火曜日と土曜日に行われているFeira da Ladra という大きな蚤の市に行った後、アルファマをぐるりと歩いて散歩した。



途中イワシの匂いに誘われて、おばさんにこのイワシが食べたいと言う風な素振りをすると、 家族で経営しているらしく中学生ぐらいの少年がここだよと店に案内してくれた。

お客さんも2組ぐらいしか入っておらず静かでこぢんまりしたお店だった。


 お父さんが注文をとり、息子が飲み物を持って来てくれる
注文してから焼いてくれたのか、めっちゃくちゃイワシが焼けて来るのが長かったが、
 そのお店の息子の小さい男の子が、ひたすらダンスやらなんやらを披露してくれたので、
待ってる感覚はなかった。
しかし逆に違う疲れがやって来た。

本人は披露したというか、こっちの目線を気にしながら一人遊んでいるというやつで、
最初は恥ずかしそうに、徐々に近づいてきた。

カメラを構えていると
やたらとカメラにフレームインをしてくる。

そして、イワシがやける頃にはすっかり慣れたのか、
彼は私達の席まできて、イワシを食している私達の姿を只眺めていた。

まるで動物が何かを食べているのが珍しいと思っているかのように。

私は少し動物園の動物のストレスを感じつつも、
 焼いたイワシはめちゃくちゃ美味しいと思った。

皮がパリパリと張りがあって身がしっとり。
パンと一緒に注文したが、イワシの油をパンにつけてたべるとパンもまた美味しかった。

また食べたいと思った。

次の日、目的のボルダロピレーニョ美術館に行く、

私達の街のカルダスに工場があるボルダロのデザイナーの美術館だ。
 ここでは陶器の作品も置いてあったが、版画やイラストの作品が多く紹介されていた。



その後はリスボンの街をぶらぶらとする。

天気はすこぶる快晴で、気持ちのよい空気だった。







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