昔のお椀

先日大久保古道具店に行ってきた。

噂どおりのの凄いお店!!!!!
素敵な古い物が、沢山あってしかも信じられない位のお値段で売りまくり


丁度鉢合わせてお店に居たお客のプクプク堂さんと一緒になって大興奮状態でした。
今思えばブログ用に店に写真ぐらいとっとけば良かった。
それどころじゃなかったけどね。
 

大きな古いビン等もお家のインテリアに欲しかったけど、
私は、古くない焼き物を購入してしまいました。

こちらのお店には窯元にいって仕入れて来た作品や民芸品もちょいちょいおいてあったのですが、とにかくそれが欲しくなって、そんな花瓶や皿ばかり購入してしまいました。
せっかく古道具屋にきたのに。。。と一瞬頭をよぎりましたが、素敵なものに出会ったので大変満足です。

古い物も買いました。
お椀です。
木地のお椀なので、塗り面を剥がし塗り直ししようと考えてます。

漆のお椀に必要な椀の木地は 自分でろくろを回さない人は木地職人から購入したり発注したりしますが、木地だけでも3000円前後してしまいます。

なので漆をぬって無地の塗りのお椀でも5,6000千円するのは当然です。

このような古くなったお椀でも、中は漆に守られた木ですから未だ未だ使えます。
この椀の古い塗装面をとぎ落として、木の状態に戻します、そして再び塗り直す事が出来ます。

安く椀の素地が手にいれることが出来たので

少し安く皆さんの手に漆のお椀がお届け出来るかもしれません。
 あそうそう、コノお椀達は作品に致します。もちろん漆で塗りますよ。




赤い方の椀には蒔絵がしてありました。
良くみると金は殆どはがれています。
梅の木かな?枝の部分も細くスピーディーに描かれています。
沢山の椀を同時に絵付けしたんでしょうね。


大変細い線で描かれて勢いがあるので 漆で描いた後に金の「消し粉」という
非常に細かくて磨かなくても輝きが出る粉を蒔いているのだと思います。
蒔絵部分をもう一度磨かなくてもよいのでかなり手間が省けて
比較的簡単な蒔絵だと思います。

いろんな知恵がみえて面白いです。


からし色の椀の方は ぼやぼやした煙のような文様です。
昔の大量につくられる椀や盆等をみると時々このような文様をみかけますが
うっすら記憶の中で、煙のようなものをあてていたような映像をみたことがありました。

ちょっと調べてみたのですが、今はあまり使われない技法らしく、
松脂(まつやに)を燃やしたときにでる煙が漆にすいこまれてこのようになるようです。

まさに煙の模様になってます。



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